眼から沁みて、想いへ変換されたものたち ・・・ written by Kumi Nishioka
明るい夜空に浮かぶ音を眺めながら、震える箱の数字が変わるのを待つ。
喜楽が降り注ぐ夏が開いた。朝に、昼に。西から、東から。
久しぶりに出会ってふと足を止めた。鮮やかに染めた肌が誇らしげに揺れている。
幾重もの乾いたタイヤの摩擦音が降る鈍色の空。不思議と安堵感を生むこのリズムは、耳底に染み付いた眠れない夜の記憶。
怒り出した空が足元を叩き、虹が映る溜水が沸きあがる。
君はいつもちょっと照れたように笑う。
眩むほど高く伸びては映る初めての三角錐。ふと見下ろした足元で風に揺れ動く姿は龍のよう。
いつのまにか、ぷぅと膨らませた頬が揺れている。なにを溜め込んでいるのか、なにを吹き込んでいるのか。
陽だまりの中で風を読む鼻。おあいこの影が聞き耳をたてている。
迷わず進む音が残した痕跡。導く光を手繰りよせた寂寞。宿望は鷹揚として歪まない。